第9章 空から落ちてきた天使(3)
~雅紀side~
あれから数日、空はうちの環境に慣れてきたらしく、皆に対しても満遍なく愛嬌を振り撒いていた
そんな空が可愛いのか
和「空くん、ほーら新しいおもちゃですよー」
潤「空ー、こっち向いてー。写真撮るよー」
翔「あ、潤。俺抱っこしてるからそれ撮って」
智「翔くんの次俺なー」
…毎日こんな感じなんだよなー…
雅「もー!皆ミルクの時間だってば!」
智・翔・和・潤「もーちょっと!」
…って、そう言って30分経ったってば!
そんな空も
空「きゃっきゃっ」
嬉しそうに、はしゃいでいた
そして(やっと)皆堪能したのか
智「雅紀ー、空にミルクやるんだろー?」
空を渡してくれた
雅「空ー、お疲れー。ほーらミルクだよー」
空「まんま、まんま」
…でも、皆の気持ち解るんだよなー…こんな可愛いんだから
翔「…雅紀…お前鼻の下伸びてるぞ…」
えっ?そ、そうだった?
恥ずかしいな…
空はミルクを飲んでお腹いっぱいになったのか
空「…むぅー…」
和「眠くなったんですかね」
雅「みたい…空ー…ねんねしよっか」
俺はそのままベビーベット(智兄と和が使ってたのが残ってた)に空を寝かせた
雅「はぁー…」
潤「どうしたの雅紀兄さん、ため息ついて…疲れてるの?」
雅「えっ?あ、何でもないよ!」
和「…潤くん…」
和が何か感じ取ったのか潤になにやら耳打ちをしていた
翔「・・・」
…実は今の俺の悩み…
それは、翔ちゃんと身体の繋がりが全く出来ない事だった