第7章 空から落ちてきた天使(1)
和「はぁー…犬猫の次は赤ちゃんですか…何時かは人間の子供もと思ってはいましたが、本当に拾ってくるとは…」
雅「いや…拾ったんじゃなくて落ちてきたんだって」
あの後暫く下で待っていたけど、誰も来なかったのでどうする事も出来ず、結局連れて帰って来た
智「何処から落ちてきたんだ?」
雅「多分、上にある道からだと思う…上に上がってみたらこのベビーカーが倒れてたんだ」
俺は前方が曲がってしまっているベビーカーも一緒に持って帰って皆に見せてみた
翔「ベビーカーの前方に激しくぶつかったような跡があるな…その道って坂道になってたか?」
雅「うん」
潤「もしかして、坂道をベビーカーがかけ降りて、ガードレールにぶつかったって事かな」
和「その勢いで赤ちゃんがベビーカーから飛び出たと…」
翔「多分な」
なるほど…あの音はそういう事か…
雅「…って事は母親が側にいたって事!?」
ヤバい!今頃お母さんがこの子を探してるっ!
俺誘拐犯になっちゃうよ!
俺が1人慌ててると
智「雅紀落ち着けって。とりあえず岡っちに連絡しておくから。もしかしたら母親から捜索願いが出てるかもしれないし」
雅「う…うん…」
そ、そうだよな…
和「まあ、普通ならそうなんですけどね」
雅「…?何和…普通ならって…」
翔「その場に母親がいたなら、お前が目撃してるハズなのに誰にも会ってないんだろ?」
潤「普通なら子供が落ちたら上から覗くよね?」
えっ?ど、どういう事?