第6章 貴方とウェディングベルを
訳も解らず翔くんと雅紀に連れ出され着いた先は
智「え…ここ松兄とこのホテル…」
何故か松兄がオーナーを務めてるホテル『マリーンホテル』だった
雅「ほら、智兄早く早く!」
智「えっ…ち、ちょっと!」
雅紀から腕を引かれてエレベーターに乗り込み、最上階に着いた
翔「えっ…と…雅紀『ドルフィン』って何処だ?」
雅「こっちだよ」
ドルフィン?そこって小ホールになってるとこだよな?
ちょっとしたパーティーに使える…
ドアの前まで来たら雅紀が俺の腕を離して
翔「入って智くん」
智「…?」
何なんだ?いったい…
言われるままドアを開けるとそこに
智「…松兄…」
松「智…」
松兄が白いタキシードを着て立っていた
…えっ?ど、どういう事?
俺が入り口で固まっていたら
<バサッ>
智「うわっ!な、何だ!?」
突然俺の前に何かを突きつけられ、良く見るとそれはブーケだった
潤「はい、智兄さんこれもって」
智「じ、潤これって…」
松「智…」
智「松兄…これっていったい…」
松「…俺と結婚してくれるか?」
…え?
智「け…結婚?」
松「もちろん今の法律じゃ同姓での結婚は出来ないから、形だけだがな…」
…ほ…本当に俺…松兄と結婚出来るの…?
すると松兄はいつの間にか溢れていた俺の涙をソッと拭って
松「大野智さん…俺と結婚してもらえますか?」
そう言って俺の前に手を差し出してきた
智「…はい…」
そして俺はその手の上に自分の手をおいた