第6章 貴方とウェディングベルを
~翔side~
病院から帰ったら、何やら和也と潤が神妙な顔つきで話していたのを聞くと
翔「えっ…ケンカ!?」
雅「うそ…智兄と松兄が?」
潤「うん…それで智兄さん塞ぎ込んじゃってて…」
和「今自分の部屋に籠ってます…」
何でだよ…潤から松岡さんが行ってくれたからって聞いて安心してたのに…
翔「原因は何なんだ?」
潤「それが解んなくて…」
和「目を腫らしたまま帰ってきたので事情を聞いたら『松兄とケンカした』ってだけ言って…」
…目を腫らしたままって事は泣いたのか?智くん…
潤「まあ…『ケンカするほど仲が良い』とは言うけど…」
和「泣くほどっていうのはね…」
翔「俺…聞いてこようか?智くんから」
和「今はソッとしておいた方が良いんじゃないですか?」
そっか…そうだよな…智くん相当ショックだったんだろうし…
雅「…ねえ…今の潤のを聞いて思い出したけど、何か犬も食べたくないっていう諺なかったっけ?」
…雅紀…それ思い出してないぞ?
潤「…もしかして『夫婦喧嘩は犬も食わぬ』って言いたいの?」
雅「そー!それ!」
翔「…諺通り一時的なら良いんだけど…」
潤「それに2人は夫婦じゃないし…」
和「雅紀兄さん!良いこと言いますね!」
雅「…は?」
…何なんだ?