第6章 貴方とウェディングベルを
声がした方に顔を向けると、松兄が駆け寄って来ていた
そして依頼者の肩を掴んで俺から引き離し、顔面を殴りつけていた
近「うぐっ!」
松「智!大丈夫か!?」
智「ま…松兄…何でここに?」
松「喫茶店に行ったらお前が居なくて、潤から事情を聞いて駆け付けたんだ」
…潤も心配してたのかよ…
近「な…何だ!テメエはっ!」
松兄は頬を押さえ、座り込んで叫んでいる依頼者の胸ぐらを掴み
松「コイツは俺の許嫁だ…次に手を出したら、こんなもんでは済まないぞ」
近「ひっ!」
依頼者は松兄の迫力に押され、そのまま逃げ帰ってしまった
智「ま…松兄…あり…」
松「この…バカ野郎!」
…お礼を言おうとしたら、突然松兄から怒鳴られた…
松「前に言っただろ!女装して出るなって!今回は大事にならなかったから良かったが、俺が間に合わなかったらどうなってたか!」
な…何だよ急に!
智「し、しょうがないだろ!?依頼だったんだから!」
松「仕事だからって何でもかんでも受けるんじゃねぇ!狙われてたのも気付かなかっただろうが!」
智「気付くか!相手は男だぞ!?それに自分だって仕事だからって翔くんに女装させてパーティーに行くクセに!」
松「今それは関係ないだろ!」
もー!あったまきたっ!