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同じ屋根の下で【気象系BL】

第5章 ~番外編~例え別世界でも


智「…で、目が覚めたらここにいたって訳」

俺が一通り話し終わると、何故か雅紀が涙ぐんでいた

潤「…雅紀兄さん?」

雅「うう…だって翔兄が可哀想…誕生日が解らないって…」

翔「…いや…俺じゃないし…」

涙脆いのはどっちの雅紀も同じだな…

和「そういえば、何で翔兄は孤児になったの?」

智「何でかは解らないけど、翔くんが3才位の時に神社に置き去りにされて、寒さと空腹で泣いてる所を潤の両親に保護されたらしい」

雅「ひどいっ!翔兄が可哀想…って、あいたっ!」

泣きながら雅紀が怒りだすと、何故か翔くんが雅紀の頭を叩いていた

翔「お前…むやみやたら可哀想って言うな」

雅「し、翔兄…」

翔「兄さんの話を聞いただけだけど、それで『俺』自身不幸だなんて思ってないハズだ。なのに可哀想だなんて言われたら、それこそ『俺』の人生を否定されたようで辛いだろ」

智「翔くん…」

翔「それと兄さん、『俺』は多分、例え血の繋がりがなくても良かったと思うよ。兄さんのお陰で皆に会えて、兄弟としていれるんだから」

そう言って翔くんは微笑んでいた

『翔くん』と同じで…

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