第5章 ~番外編~例え別世界でも
とりあえず階段を降りるとキッチンから
「おーい雅紀ー。ちょっと潤を起こしてきてくれー」
…って翔くんの声が聞こえた…けど、何でキッチンから?
雅「えー?潤を起こすの大変なんだけどー…」
翔「文句言うなよ。朝めしに玉子焼き多くしてやるから」
雅「ホント!?ねーねー、ウインナーも増やしてよ」
翔「ハイハイ、解ったから早く起こして来てくれよ。遅刻しちまうぞ?」
雅「やった!」
交渉成立(?)したようで、雅紀は嬉々として潤の部屋に駆け込んでいった
…?潤がまだ寝てる?じゃあ誰が朝めし作ったんだ?
深まる謎を解明するべく(大袈裟)キッチンを覗くと
翔「あ、兄さんおはよう。朝食出来てるよ」
…と、エプロンを着けた翔くんが爽やかに声を掛けてきた
えっ?えっ?に、兄さん?
翔くんの言動と(あり得ない)格好に立ち尽くしていたら
和「智兄ジャマジャマ!何?もう足が老化して動けなくなったの?」
…こいつの毒舌は問題ないな…