第50章 秋の風物詩開催!
‹パーーーン›
俺と翔くんが戻った時、ピストルの音が聞こえ振り向くと、和也がスタートしていた
…まあ…和也は舞台俳優だから、この声援は解るんだが…
男の声も混ざってる気が…
翔「うーん…潤の機嫌が悪いの、ここからでも解るな…」
雅「まあ…しょうがないけどね…和、男からも人気高いし…」
…翔くんじゃないから言える事だよな…お前…
そうこうしてる間に和也も紙を取り、それを見て暫くして潤と同じくこっちに走ってきた
和「雅紀兄さん!来て下さい!」
雅「えっ?お、俺?」
和也に呼ばれ雅紀が出た途端、落胆の声がチラホラ聞こえ…
和「行きますよ!」
和也と手を繋いで走り出したら…
「きゃーーーッ!!」
…やっぱり悲鳴が轟いた…
2人も一着でゴールし、マイクを持ったスタッフが近付いて
「書かれてた内容の確認よろしいですか?何て書かれてます?」
そう言われて和也は持っていた紙をかざし
和「『煙より高い所が好きな人』ですね。もうこれを見た途端、家の兄しか思い浮かばなくて…」
そう言うと、会場から笑い声が溢れていた
だが、そう言われた当の本人はキョトンとした顔をして
雅「…?確かに高い所嫌いじゃないけど…煙が何?」
…その雅紀の発言にまた爆笑が起き、中には「可愛いー」って声も聞こえた
翔「…事実は知らせない方が良いのかな…」
智「いや…手遅れだろ…ほら」
和也が何やらさっきの紙に書いて雅紀に渡し、それを見た雅紀は
雅「…『煙より高い所が好きな人=馬鹿』…って…和ちゃん公然の面前で堂々と酷いっ(涙)」
…やっと気付いたか…