第50章 秋の風物詩開催!
『借り人競争に参加される方は、入場門横まで集合して下さい。繰り返し…』
潤「あ、これ俺と和が出る競技だ」
和「行こうか潤」
雅「2人とも頑張れー」
アナウンスが聞こえ、和也と潤は集合場所に向かったけど…
智「なあ…借り人ってどういう事だ?」
雅「そういえばそうだね。普通は借り物競走だよね」
翔「言葉通り紙に書いてる人を借りるんだってさ」
…どう書かれてるんだ?
暫くして2人が入場門から出てくるのが見え、どうやら潤が1組目、和也が2組目のようだった
‹パーーーン›
ピストルの音と同時に潤が駆け出し、正面に置いていた紙を取り、それを見てこっちに走ってきた
そして
潤「翔兄さーん!智兄さーん!」
翔「…へ?」
智「は?」
何故か俺と翔くんを手招きしてきた
慌てて潤の側に近付くと
潤「翔兄さんは俺が担ぐから、智兄さんも一緒に来て」
翔「えっ…うわっ!」
潤は翔くんをおんぶしてゴールに向かった…
けど、走り出した途端…
「キャーーーッ!!」
…と、何故か今までで一番の悲鳴が聞こえた…
何とか一着でゴールする事が出来たが…
一体何て書かれてたんだ?
「確認の為、書かれてた内容を教えて下さい」
潤「『尊敬する人』ってなってます」
智・翔「…えっ」
そ…尊敬する人…俺と翔くんが…
「はい、大丈夫です」
潤「ありがとう兄さん達」
智「あ…いや…」
こっちがありがとうだよ…