第46章 父からの依頼の先に…(4)
翌日の朝、翔ちゃんから連絡があった…
翔ちゃんのお父さんが、午後2時頃なら1時間程度時間が取れる事、そしてあまり人に聞かせたくないとの事で、櫻井の本社社長室に集まるようになった
俺達は指定された時間前に受付に声を掛け、社長室に向った
潤「…大野の本社もだけど、櫻井も凄いね…」
智「俺も中に入ったのは初めてだ…」
雅「俺と和は2回目だけどね(ひとつ屋根の下第111章)」
和「そんなの自慢にはなりませんよ」
…解ってるよ…(ちょっと言ってみただけじゃん…)
‹コンコン›
翔父「どうぞ」
社長室に入ると、そこには既に翔ちゃんが居て、腰掛けていた
雅「翔ちゃん、もう来てたの?」
翔「俺も来たばかりだよ」
翔父「いらっしゃい。すまないな、あまり時間が取れなくて」
和「いえ。こちらこそお忙しい中お邪魔しまして…」
翔ちゃんのお父さんに促されて俺達もソファーに腰かけ、皆が座ってから翔ちゃんが話を始めた…
翔「それでは…調査結果を報告します…先ずご依頼の『櫻井美智子』さんですが…彼女は川に流されその後…ある人物によって助けられました…」
翔父「えっ!?」
翔「川の流れが途中で変わり、ある村の近くの岸辺に流されて倒たれていたのを発見され、村に連れて行ったそうです」
潤「それって、もしかして俺達が最初に行った…?」
翔「ああ…」
智「ある人物って?」
翔「…栗原セツさんだよ…」
栗原セツさん…?
それって栗原けい子さんのお母さんだよね?