第45章 父からの依頼の先に…(3)
それからも、あちこちの施設を回って聞いていったが、それらしい情報は得られなかった
そして…
翔「…そっか…ありがとう一樹…」
潤「電話…何だって?」
翔「やっぱり、栗原ケイって人はいなかったって…」
智「うちの施設も空振りか…」
和「やっぱり厳しいですね…年数が経ってる上に、個人情報だから簡単には教えてくれない施設もありますし…」
…これが限界なのかな…
けど、どうにかして父さんに真実を伝えられないか…
雅「翔ちゃん…そんなに落ち込まないで…何か手がないか…」
そんな重苦しい空気の中
‹〜〜〜♪›
事務所の電話が鳴り響いていた
翔「はい…大野なんでも屋です」
『あの…私、望月学園の望月と申しますが、大野翔様は…』
望月学園?
確か何日か前に訪ねたな…
確か個人情報だから教えられないって言われた…
翔「大野翔は僕ですが…何か…」
『実は先日、こちらに来られた時にはお断りしたのですが、栗原ケイさんの事で、お伝えしたい事がありまして…』
翔「えっ!?それって…!」
『その言われてた方の事だと思いますが、当施設に該当する人がいまして…もしお時間があるようでしたら、こちらに来て頂けたらお教え致しますので…』
翔「もちろん伺います!けど何故急に…」
『大野子ども園の木田さんから、ご連絡頂きました。あの方とは昔からの知り合いで、私も大変お世話になったので…』
…今度行く時は智くんを貢がないと…
智「…あ…何か嫌な予感がする…」