第44章 父からの依頼の先に…(2)
他にも高齢の人が何人かいるとの話を聞いたので、そちらに先に行ってみたが…
「…知らんなー…」
「記憶にないのう…」
…と、有力な情報は得られなかった
そんな中
「ああ…そういえばそんな事故あったな…」
そう言った人がいた
潤「何か覚えてますか!?」
「覚えてるかと言われても…じいさんが捜索に加わってたが見つけられんかったって事しか覚えとらんわ」
和「そのおじいさんは?」
「もう死んでしもうたわ」
翔「そうですか…」
結局は何も解らずじまいか…
智「なあ、さっき言ってたタバコ屋のばあちゃん所行ってみるか?」
雅「解るかなー…そのばあちゃん」
潤「行ってみないと…解らないね」
もう高齢の人が他にいないから、ダメ元でそのタバコ屋のマツさんの所に行ってみた
売り場を覗くと、少し年配の女性が座っていたので、マツさんに話を聞きたいと伝えたら、奥に通してくれた
そこには椅子に腰掛けたおばあさんがいた
雅「こんにちはー、おばあちゃん」
雅紀が声を掛けると、雅紀の手を取って
マツ「よう来たなー…大吾…」
雅「…へ?だ、大吾?」
「あ、ごめんなさいね。おばあちゃんボケちゃってて…大吾って曾孫で、今こっちにいないのよ」
潤「はあ…」
…つまりボケてて、その大吾って人と雅紀の区別がつかないと…
智「もしかして、雅紀とその大吾って奴が似てるんじゃないか?」
「ぜーんぜん、大吾はこんなイケメンじゃないわよ」
…話…聞けるかな…