第44章 父からの依頼の先に…(2)
何とか雅紀が間に合い、車で俺達の所まで戻ってくれた
「何だね?聞きたい事って…」
車に乗っていたのは、作業服を来た年配の男の人だった
見た所、父さんと歳が変わらなそうだな…
そうなると、覚えてるかどうか…
翔「ここに写ってる女の子なんですが…見た事ありますか?」
「んー?…いや…ワシは知らないな…」
翔「そうですか…」
やっぱりそうだよな…
「この子がどうかしたのかい?」
潤「そこの川で流されて、行方不明になってるんです…」
「なるほどな…しかし、古い写真だな…何年前のなんだい?」
和「50年程前です」
「なら、ここで聞くより他所の集落に行ったほうが良い。ここは、もうほとんど人が住んでないから。他所なら高齢の爺さん婆さんがいるから」
高齢者なら何か覚えてるかもな…
翔「すみません、お忙しい中ありがとうございました」
男性と別れて俺達は1番近い集落に向かった
そこはさっきの集落よりは人が住んでる様だった
雅「どうする?誰に聞く?」
智「とりあえず、事故を知ってそうな高齢者を探さないとだな」
和「あ、ちょうどそこに人がいるから、聞いてみますか」
近くの畑で作業をしていた人に、出来るだけ高齢の人がいないか聞いてみると
「そこのタバコ屋のマツばあちゃんが、この辺で1番の高齢だけどねー」
翔「…行ってみるか…」
俺達はそのタバコ屋に行こうとしたら…
「2年くらい前からボケちゃってるけどね」
…無理かもな…