第44章 父からの依頼の先に…(2)
翌日父さんから聞いた、キャンプをしたという川辺に来てみた
ただ、昔と比べて地形等も変わってしまったらしいけど…
和「この辺りですか?」
翔「うん…そうみたいだけど…」
潤「子供だけで水遊びしてたって事は、近くにいたんだよね?」
見たところ、川の流れは速くなさそうだな…
雅「俺ちょっと川の中入ってみる」
智「気をつけろよ」
最初からそのつもりでいたのか、雅紀は服を脱いで海パン姿になって川に入って行った
潤「どうー?雅紀兄さん」
雅「うわーっ…水が冷たー…」
和「雅紀兄さんの感想は聞いてませんよ!とっとと深みにハマって状況を確認して下さい!」
雅「ひーっ!和ちゃん怖いっ」
…怖い以前に和也酷いな…
雅紀はそのままドンドンと進んでいき(もちろん命綱を持たせてる)やがてピタリと立ち止まった
翔「雅紀、どうだー?」
雅「ここ、急に深くなってるー」
そう言って先に進むと、今まで雅紀の腰下の水深だったのが、急に胸元まで水が上がっていた
潤「大人であの位なら、子供は沈んじゃうね…」
智「雅紀ー、水の勢いはどうだー?」
雅「この辺から水の流れが速くなってるー」
どうやらあの辺りで流れが変わるんだな…
しかもこっちからは見えにくくなってる…
和「当時もこんな状況だったんですかね…」
翔「…かもな…」
これ以上は危険と感じ、雅紀が戻って
智「とりあえず下流に行ってみるか」
翔「そうだね」
俺達は下流に向かった