第43章 父からの依頼の先に…(1)
父さんはこういった居酒屋に来るのはかなり久しぶりとの事で、お品書きを興味深そうに見つめていた
とりあえず俺と潤で適当に注文し、飲みながら色々な話をした
翔父「潤くんは確か喫茶店をしてるんだったな」
潤「はい」
翔父「舞に聞いたが、かなり繁盛してるそうだね。舞が何時も興奮気味に話してるよ」
潤「いえ…そんな…」
…そう言えば舞、よく潤に話しかけてるよな…潤がお気に入りなのか…
翔父「智くんと雅紀くんの仕事というのは…何でも屋だったな…」
翔「うん、色々な依頼があって楽しいよ」
翔父「…その怪我も何でも屋の依頼関係で負ったんだろ?」
父さん…その事で俺の身体を心配してくれてるんだ…
翔「…大丈夫。依頼内容はキチンと調査して危険な依頼はしてないから…」
翔父「そうか…だが無理はするなよ?」
翔「うん…ありがとう」
あの爆破事件の時、父さんも俺の事を必死に探してくれてたって聞いた…
本当に申し訳なかった反面…嬉しかった…
翔父「だが、どういった依頼が多いんだ?」
翔「本当に何でもやってるよ。引っ越しの手伝いとか新装開店した店の応援とか…」
潤「犬の散歩や庭の手入れ等の、一般家庭からの依頼も多いです」
翔「あと、たまに人探しとか…」
翔父「人探し?そんな事もやってるのか」
翔「本当にたまにね。滅多に来ないよ」
そんな事を言っていたら、突然父さんが考える素振りを見せていた