第43章 父からの依頼の先に…(1)
〜翔side〜
今日は仕事を早々に切り上げて潤と2人、居酒屋に来ていた
翔「…お前…何さっきからソワソワしてんだよ…」
潤「いや…だって緊張するって…いくら翔兄さんのお父さんだからといっても、相手は櫻井コンツェルンの社長だよ?」
そう…以前約束した潤と一緒に飲みに行こうと言っていた事を、父さんは覚えててくれて、今日なら時間が取れるとの連絡をもらった(「ひとつ屋根の下」第114話)
翔「そんな緊張しなくても…あっ」
暫くして入口から父さんが入ってくるのが見えた
翔「父さん!こっち」
俺が声を掛けると、こちらに気が付いた父さんが笑顔で来てくれた
翔父「すまない、遅くなって」
翔「大丈夫、まだ約束の時間になってないから」
潤「ご、ご無沙汰してます」
翔父「ああ、潤くんだったかな?久しぶり」
あーあ…ガチガチに緊張して…
翔「今日は誘ってくれてありがとうございます」
翔父「いや、私も楽しみにしていたから…翔、足は大丈夫か?」
翔「はい」
翔父「そうか…それは良かった…そう言えば智くん達は?」
翔「智くんと雅紀は仕事で来れなくて…和也も今舞台が入ってて…」
翔父「それは残念だ…また今度は皆で飲みに行きたいな…」
潤「ありがとうございます。兄さん達も喜びます」
翔父「その時はぜひ家に来なさい。舞と修も会いたがってるだろうから」
潤「え?あ、はい…」
…父さんやっぱり知らないんだ…
舞と修が週末になるとよく遊びに来るの…(洋子さんは迷惑になるから控えろって言ってるらしいけどな…)