第42章 Ì want to see you
将『それで君がどんな人なのか、会ってみたかったんだ…それと…』
そこまで話して、翔ちゃん達が戻ってきたので話を取り止めた…
…先生は何を言いたかったんだろう…
翔「…き…雅紀!」
雅「えっ!あ、何?翔ちゃん」
ホテルから帰る途中、車の中でさっきの先生との会話を思い返していたら、突然翔ちゃんから声を掛けられていた
翔「別に用事って訳じゃないけど…さっきから上の空だったから…先生と何の話をしてたんだ?」
雅「ん?特に何もないよ…その封筒の中の書類の事と、後は翔ちゃんが島でどうだったか…って事くらいだよ」
先生は帰り際、さっきの書類を俺にくれた…
明日、謝罪に行く前に見せておいてくれ…と言って…
翔「先生…そんなに気にしなくて良いのにな…」
雅「…けど、翔ちゃんが居なかった間、俺達がどんな思いでいたか…それは解って欲しいよ…」
翔「…うん…ごめん…皆に心配かけて…」
翔ちゃんは俺の言葉に、うつむいていた
…翔ちゃんを責めてる訳じゃないんだけど…
雅「でも、良かった。先生に聞いたけど、翔ちゃん島でも普段と変わらなかったんだって」
翔「…え?そうなのか?俺島での記憶、帰る少し前しかないから…」
雅「うん、1度遥さんの手伝いをしようとして、持ってた包丁の手付きが怖かったとか、夜中に突然凄い音がして何事かと思ったら、翔ちゃんがベッドから落ちてたとか…」
翔「えっ!?う、ウソだろ!」
ホントだよー♪(帰り際に教えてくれたんだ(笑))