第42章 Ì want to see you
帰ってからあの書類を皆に見せ、先生の翔ちゃんに対する気持ちは隠したまま、話した事を伝えた
潤は少し興奮したようだったけど、智兄と和から宥められ、とりあえずは落ち着いた様だった…
…結局は先生が居なかったら、きっと翔ちゃんは…ここには居なかっただろうから…
雅「…はぁー…」
その後自分の部屋に戻り、また今日の話を思い返していた
先生は翔ちゃんが好きだった…
だから翔ちゃんの素性を隠したまま…
…俺が先生の立場だったらどうしただろう…
やっぱり…隠したまま…
‹ズル…ガタン…ズル…ガタン…›
…何の音?
階段で何かを引きずる様な音が聞こえたと思ったら
‹コンコン›
俺の部屋のドアをノックする音が聞こえた
雅「はーい」
俺が返事をするとドアが開き、入ってきたのは…
翔「はあー…疲れた…」
雅「し、翔ちゃん!?」
何故か翔ちゃんが汗びっしょりで入ってきた
それと同時に下から
潤「翔兄さーん、大丈夫ー!?」
和「自分で上がるって聞かなかったんですから、そのままポックリ逝ったって知りませんからねー!」
翔「これ位で誰が死ぬかっ!」
そう言って叫んでたけど、こんな無理して俺の心臓が持たないよっ!
雅「ち、ちょっと翔ちゃん大丈夫!?言ってくれれば俺から行ったのに!」
翔「大丈夫だって。つい先日も1人で階段上がった…」
和「あ、翔兄さーん!私は今日潤の部屋に居ますからー!」
潤「2人でごゆっくりー!」
智「俺ももう帰るからー!」
翔・雅「・・・」
…よ…読まれてる…