第42章 Ì want to see you
部屋で一頻りはしゃいでから、遥さんは翔ちゃんと買い物に出掛けた
そして俺はそのまま部屋で先生と待つ事になった
将「すまないな…遥が煩くて」
雅「いえ…元気があって良いですよ…あの…さっきはすみません…」
将「さっき?」
雅「先生の事責めるような事言って…翔ちゃんの事助けてくれた人なのに…」
思わず感情的になって、俺は先生の事責めるような言い方をしてしまった…
将「気にするな…誰だってああ思うから」
雅「ありがとうございます…それで先生…俺に話って…?」
俺がここにいる理由…
先生はさっき俺にだけ『君に話したい事がある』って言ってきたから…
将「ああ…これを見てくれ…」
雅「…え?」
そう言って差し出されたのは、何かの書類が入ってると思われる封筒だった
その中を見ると
雅「…調査結果報告書?」
その報告書と書かれた書類を捲ると、そこに書かれていた内容を見て、俺は驚きを隠せなかった
雅「こ…これ翔ちゃんの報告書!?」
しかも子供の時に神社に置き去りにされて松本家に養子として引き取られた事…そして大野家に潤と養子になった事などが書かれていた
けど…それなら…
雅「どういう事ですか?さっき、あなたは翔ちゃんが大野グループ関係者だと確証がなかったからと…」
将「…翔に話した時は確かに確証はなかった…この結果が俺に届いたのはその一月後位だ…だが、この事は翔には告げなかった…」
えっ…な、何で…