第42章 Ì want to see you
〜雅紀side〜
小嶋先生と遥さんを交えて、ワイワイ夕食を食べて暫くして
将「じゃあ、そろそろ行くか…遥」
そう言って席を立った
遥「えー?もう?」
将「もうじゃない。お前これ以上は迷惑だろ」
遥「あ!じゃあ海人!あたしと買い物行こうよ!」
翔「買い物?」
将「おい遥。翔は足が悪いんだぞ?買い物に付き合わせるなんて、負担になるだけだ」
先生がそう言うと、遥さんは少し沈んだ表情をしてしまった
翔「あ、大丈夫だよ。その代わり休み休み動くから…それで良いか?遥…」
遥「うん!」
沈んだり浮上したり…コロコロ表情が変わるんだな…
将「悪いな翔…遥の我儘に付き合わせて…」
翔「大丈夫です。せっかく来てくれたんですから」
雅「じゃあ俺、先生達をホテルまで連れて行くね」
智「ああ、頼むよ」
翔ちゃん達を車に乗せて(遥さんは翔ちゃんと一緒に乗りたい!って言うから、後部座席に2人で座った…何か複雑…)マリーンホテルまで行き、チェックインを済ませロビーに戻ると
雅「お待たせ…?」
さっきまで賑やかくしていた遥さんが、急に大人しくなっていた
翔「…遥…どうしたんだ?」
遥「だ…だって…こんな大きなホテル…初めてで…」
翔「そっか…そう言えば島には大きな建物は無かったな…」
雅「これ、ルームキーです。一応スィートルームが空いてたので、そちらをご自由に使って下さい」
将「いや、そこまでしてもらう訳には…」
遥「凄い!お兄ちゃんスィートルームだって!早く行こ!」
将「こ、こら!」
…本当に浮き沈みの激しい子だな…