第39章 番外編~記憶がなくても…貴方に会いたい~
「・・・」
翔「…?」
何だ?この人…人の顔じっと見て…
1人がやけに俺の顔をジロジロ見てると思ったら、もう1人の方に耳打ちをしだした
「なあ悪いけどさ、君の家に泊めてもらえない?もちろん宿代は払うからさ」
「頼むよー。もう船も出ちゃったし…このままじゃ俺達野宿だよ」
…確かに…夜になるとまだ肌寒いし…
翔「…俺もこの先の診療所に厄介になってるから、先生に聞いてみないと…」
「じゃあ行こう!」
翔「えっ!じ、自分で出来るから…!」
「良いから良いから!俺達が押した方が早いから」
そう言いながら男達は俺の車イスを思い切り押し始めた
その時後ろから甲斐さんの声が聞こえた様だったけど…
暫く強引に車イスを押されていたけど、やがて…
翔「ち、ちょっと待って!診療所は向こう…!」
「まあまあ」
何なんだよコイツら!
意味も解らず向かった先は、今は使われていない漁師小屋だった
そしてドアを開けると突然俺の腕を引き、身体を地面に放り投げられた
翔「痛っ…な、何するんだ!」
「良いじゃねーか。なーんもない島に来て、する事ないんだからさ」
「そーそー。せっかく来たんだからさ、俺達の相手してよ。綺麗なお兄ーさん♪」
翔「なっ!」
男達は俺の身体を仰向けにして、突然着ていた衣服を破り、1人が俺の腕を頭上で押さえつけてしまった