第39章 番外編~記憶がなくても…貴方に会いたい~
その後も先生は夕飯の時間になっても部屋から出て来なかった…
遥いわく
遥「お兄ちゃんは何かに没頭すると、こういう事よくあるから」
…との事らいしけど…
翔「…やっぱり気になるな…」
あの時の先生の表情…
あの書類に何が…
どうしても気になった俺は、先生の所に行った
すると先生の部屋から話し声が聞こえてきた
…あれ?この声先生と遥…?
入って良いものか考えていたら
遥「何でよ!何で海人の事諦めなきゃいけないのよ!」
…は?
将「バカっ声が大きいだろ」
遥「だって…お兄ちゃん海人の背中にある、銃創の事調べるだけって言ってたじゃない…もしかしたら暴力団関係かもしれないから…って…」
…えっ?お、俺の背中に銃創が…?
将「ああ…それは違った…」
遥「なら何でよ!?」
将「海人の背中に何故銃創があるのか…それとこの間海人が思い出した『潤』って名前を調べてみた…」
遥「『潤』?誰よそれ…」
将「…海人の弟だ」
俺の弟!?
遥「それで何で海人を諦めなきゃー…!」
将「…海人とは…身分が違う…」
…えっ…?身分…って…
遥「えっ…何それ…」
将「…海人はな…大…」
<ピンポーン>
その時突然診療所の呼び出しが鳴り、俺は思わず身を隠した
「先生ー!お休みの所すみません!うちの婆さんがコケてケガしちまって」
将「ああ、中に入って待っててくれー」
暫くして部屋から先生が出て来て診察室に行き、遥は泣きながら部屋から駆け出していった
身分違い…って…一体どういう…