第39章 番外編~記憶がなくても…貴方に会いたい~
翌日から俺に手伝える範囲でという事で、先生の補助をさせてもらうようになった
…といっても、俺に出来る事なんて対してなく、受付や電話対応、それと診察の手伝い等、本当に雑用だけだった
それでも先生は
将「その雑用が助かるんだよ。ありがとな」
そう言ってくれた
これで少しは助けてくれた恩返しになると良いんだけど…
「いやー、海人がいてくれて良かったなー先生」
「そうそう、こんな美人な助手がついてて、先生羨ましいよ」
翔「またそんな事言って…俺男ですよ?」
「美人に男も女もないよ」
…そんな事ないと思うがな…
将「こらこら、そこでナンパする暇があったら仕事に戻ったらどうだ?」
「先生ー、固いこと言いっこなし」
「そーそー、どうせ帰っても口煩いかみさんしか…」
将「ほー…今度あったらそう言っとくか」
「あー!先生そんな事言う!?」
…本当に楽しそうだな…
ここの島の人達皆がまるで家族みたいだ…
遥「海人ー」
待合室で話をしていたら、遥がパタパタと駆け込んで声を掛けてきた
翔「ん?なに遥」
遥「もうお仕事終わったなら、一緒に買い物行きましょうよ」
翔「え?でも…」
将「あー、良いぞ。息抜きに行っても」
「おー!遥ちゃんデートか?良いねー」
遥「や、やだっ松島のおじちゃん!ただ夕飯の買い物に行くだけよ!」
翔「…?遥顔が赤いけど大丈夫?」
遥「な、何でもない!さ、行こう海人!」
…本当に大丈夫か?