第39章 番外編~記憶がなくても…貴方に会いたい~
『うっ…ううっ…』
ー…誰かが泣いてる…その前にあるあれは…遺影…?ー
『父さん…母さん…』
ーそうか…父さんと母さんが亡くなったんだ…だから俺が…を守らないと…ー
『…ゃんも一緒に来れば?』
ー…あの時は嬉しかった…が、そう言ってくれた事が…ー
『…兄さんは一人じゃないんです…』
ー俺は一人じゃない…そう…が言ってくれた…その言葉に何度救われたか…ー
『…くん…甘えてくれて良いんだよ?俺達兄弟なんだから…』
ー…くんの言葉…本当に嬉しかった…俺達の夢も叶えてくれて…ー
そして…俺と…を引き合わせてくれた…
『…ちゃん…愛してるよ…』
ー…俺…も…ー
『…ゃん…し…ちゃーーーんっ!』
翔「まっ…!」
誰かに呼ばれた気がして飛び起き辺りを見回したが、そこには誰も居なかった…
翔「…夢…か…」
けど…何か懐かしいような…そんな夢だった…
<コンコン>
翔「…?はい」
誰かが突然ドアをノックしてきた
今何時…って…深夜2時?
将「…海人…どうした?」
ドアを開けて入ってきたのは、白衣を着た小嶋先生だった
翔「…先生…先生こそ、こんな時間にどうしたんです?もしかして急患ですか?」
将「ああ、才加の熱が出たって電話があって、行ってたんだ」
翔「才加って…仲田さんの所の…?大丈夫だったんですか?」
将「とりあえず落ち着いたよ」
そっか…それは良かった…
けど大変だな…医者って…
しかもここは島にただひとつの診療所だからな…