第37章 commit a fault(5)
数日後…
圭人に事情を説明して増木さんの連絡先を聞いた
増木さんは俺からの呼び出しにも素直に答えてくれた
…俺が疑ってることに気付いてないハズはない…よな…
人目につかないように俺の店に来てもらう様に言い、暫く待っていると
<カランカラン>
時間通りに彼女がやって来た
増「…こんにちは、松本くん」
潤「増木さん…」
彼女はあの時と同じ笑顔で入ってきた
俺は彼女に席につくように促してその正面に座った
増「…話って…?」
潤「…君だよね?和を襲ったのは…それだけじゃない…守屋さんと北田さんを手にかけたのも…」
増「…違う…って言っても信じないわよね。そうよ、私があの2人を殺して彼を傷つけたわ」
彼女は悪びれる素振りも見せず、素直に罪を認めた
潤「何故だ…守屋さんが君に何をした?それに北田さんの事を君は知ってたのか?和にしたって…」
増「貴方に近寄ったからよ」
潤「…は?」
彼女の言葉に俺は自分の耳を疑った
俺に近寄ったから…?
増「守屋真澄は貴方に気があるからか、何かと貴方に接触してた…あの時もわざとらしく貴方に近付いて…目障りだったから殺したの…もう1人の女も貴方に助けられたからって近寄って…煩わしかった…」
…な…何言ってるんだ…?
増「あの男も貴方と身体の関係をもって…男でも許せない…穢らわしいっ!」
潤「ふ…ふざけるな!そんな事で君は何の罪もない2人を殺して和を…!」
それでもその時の彼女の顔は笑顔で…
正直ゾッとした…