第37章 commit a fault(5)
潤「この中にいないって事は…俺とはあまり接点がない人…?」
和「けどこれ高校卒業前の集合写真でしょ?」
潤「ああ…全クラス分…」
和「…って事は…俺の思い違い…」
…本当にそうなのか?
けど…なら何故俺が『松本』だと…
その時
<コンコン>
潤「…はい」
ドアをノックする音が聞こえ、返事をすると
「よっ!潤、和也くん」
潤「圭人」
ドアの隙間から圭人が顔を覗かせていた
圭「さっき家に行ったら和也くんが入院したって聞いたからさ。大丈夫か?和也くん」
和「はい…ご心配かけてすみません、圭人さん」
潤「圭人、家に行ったって…何か用事があったのか?」
圭「ああ、俺今日の夜には向こうに帰るから、その前にお前にこれ渡しておこうと思って」
そう言って封筒を渡してきた
潤「…これは?」
圭「この間の同窓会の終わりに皆で記念撮影しただろ?あの写真が出来上がったから」
そう言えばあの時撮ったな…
圭「あの時凄かったんだぜ?女子がこぞって潤の隣が良いーっ!…って騒いでさー」
和「…え?」
潤「圭人…余計な事言うなよ」
和の前でお前…絶対わざとだろ
封筒から写真を取り出し、中を確認していたら
和「潤…俺にも見せて」
潤「え?あ、ああ…」
和が見たがったので写真を渡すと、何故か隣で圭人がニヤニヤしていた
潤「…何だよお前…」
圭「いつから和也くんはお前の事『潤』って呼び捨てになったんだ?」
潤「い、良いだろ?別に…」
圭人にからかわれて思わず照れてると
潤「…和…?」
和が写真を見ながら青ざめていた