第35章 commit a fault(3)
あれから数日、潤はいまだに帰って来ず、そして突然いなくなった和也も…
和『勝手な事してすみませんが、私も暫く戻れませんので』
…と、翌朝電話を掛けてきた
翔「和也のやつ…出掛けるなら一言くらい声掛けていけっての!」
帰ったら潤共々説教してやる!
智「まー落ち着けよ翔くん、どうせ和也は潤が心配で追いかけただけなんだし」
翔「けど、潤が何処に行ったのかは…」
雅「きっと連絡取り合ってるよ。潤が和の事無視するハズないし」
まあ…そうだろうけどな…
翔「そういえば智くん、岡田さんに連絡して聞いたんでしょ?潤の事…」
智「ああ…やっぱり捜査状況は教えられないってさ…けど警察は、潤が最有力だと見てるらしい…」
雅「けど、第2の事件の被害者って潤の知り合いじゃないんでしょ?なのに何で」
智「何でも事件のあった日の夕方、地下道の階段を落ちそうになった被害者を潤が助けたらしい…で、その後会った時潤が名刺を渡したらしいんだが、その名刺を握りしめて殺されてたって」
雅「えっ?たったそれだけで潤が疑われてるの?」
翔「…事件当日のアリバイがないからな…」
けど、何かあるハズなんだ…
被害者を繋ぐ動機が…
その時
<~~~♪>
家の電話が鳴り、俺はそれが潤だと思って急いで受話器を取った
翔「もしもし!潤か!?」
『…ご無沙汰しております…翔様…』
翔「あっ…広野さん…」
電話の相手は広野さんだった
翔「すみません失礼しました…智くんに代わりますか?」
智「ウゲッ」
…もう…また智くんは…
広『いえ…実は本日お電話しましたのは…』
翔「…え…?」
その時、広野さんの言葉に俺は自分の耳を疑った…