第35章 commit a fault(3)
警察「昨日、北田彩乃さんと別れて以降、貴方は何処にいましたか?」
潤「昨日は友達と一緒に守屋さんの通夜に行く為に、喫茶店の営業が終わって待ち合わせしてた駅前に急いで行ったので、今日の営業準備が出来なかったんです。なので、一度家に帰って夕飯を食べて、店で仕込みをしてました」
警察「それは何時から何時まで?」
潤「家に帰ったのが8時頃で、仕込みが夜10時頃から12時過ぎまででした。終わって外に出た時、微かにパトカーのサイレンが聞こえてました」
警察「それを証明してくれる方は?」
潤「…いえ…僕1人でした」
そこまで話して、裏付けの為か、警察官が1人部屋の外に出ていった
警察「差し障りなければ、北田さんと話した内容等を聞かせてもらえますか?」
潤「特にこれと言って…ただ階段から落ちそうになったのを助けたお礼と、守屋さんと幼なじみだと言ってた事くらいで」
警察「その事は他に誰か聞いてましたか?あと、貴方と北田さんの関係を知ってる方はいますか?」
関係って…俺は初対面だって言ったんだけど…
俺の言う事、信じてないのか?
潤「…僕が彼女を助けた時、林田圭人という僕の友達が一緒にいました。その後で会った時も一緒にいましたが、後から来たので話の内容は聞いてないハズです…もう良いですか?これは任意だから帰っても大丈夫ですよね?」
警察「もちろんです。ご協力ありがとうございます。また何かあったらお話させて下さい」
俺は思い切り不信感を募らせながら警察署を後にした
…そして、ある人に電話をかけた…