第34章 commit a fault(2)
それから次々と弔問に訪れる人が増えてきたので、俺達は会場を出た
その時後ろから
「あ…あのっ!」
潤「え?」
突然声を掛けられて振り向くと
「さ、先程はありがとうございました!」
潤「…ああ、さっきの…」
地下道の階段で転落しそうになった女性だった
潤「けど、何故ここに?」
「私、真純ちゃんと小、中一緒で…今県外に出てるんですけど、今朝おばさんから連絡もらって急いで駆けつけたんです」
潤「そうだったんですね」
まさかそんな繋がりがあるなんてな…
「あの…私、北田彩乃と言います」
潤「あ、俺は…」
北「松本潤さん…ですよね」
潤「えっ…何故俺の名前…」
北「今、妹の菜摘ちゃんに聞きましたので」
ああ…なるほど…
圭人「おーい潤…って、あれ?君さっきの…」
俺が居ない事で戻ってきた圭人も北田さんを見て驚いていた
北「あ、あの…私これで失礼します」
潤「え…1人で大丈夫?」
北「はい、自宅が近所なので…あの…松本さん…こ、今度また会ってもらえますか?」
潤「ええ…あ、俺喫茶店してるんです。もし良かったら…」
俺は上着の内ポケットに入れていた名刺を彼女に渡した
北「あっ、ありがとうございます!必ず伺います!」
そう叫んでまた駆け出して行った
圭人「…おーおー…モテモテだねー…和也くんに言ってやろ」
潤「…おい…」
何でそこで和が出てくるんだよ