第34章 commit a fault(2)
その日の夜、通夜から戻って翌日の仕込みをやっていた
潤「ふー…終わったー…今何時だ?」
時計を確認すると深夜12時を回っていた
潤「もうこんな時間か…皆寝ただろうな…」
確か智兄さんは今日松岡さんの帰りが早いって言ってたし、雅紀兄さんも朝早いって言ってたよな?
俺も早く帰って寝なきゃ
戸締まりを済ませて自宅に戻ろうとしていたら
<…ウーーー…ウーーー…>
潤「…サイレン?こんな時間に…」
遠くで微かにパトカーのサイレンが鳴り響いているのが聞こえた
…何だろう…もしかして犯人が見つかったのかな…
それなら良いんだけどな…
その時の俺はそんな事を思いながら家路についた
その翌朝…
翔「おはよー潤」
潤「あ、翔兄さんおはよう。新聞リビングに置いてるよ」
翔「サンキュー」
翔兄さんはそのままリビングに行き、俺は朝食の準備を続けていた
すると突然翔兄さんが
翔「おい潤!これこの間の事件の近くじゃないのか!?」
潤「え?」
翔兄さんに呼ばれてリビングに行くと、事件を伝えるニュースが流れていた
そしてその事件の現場が確かに守屋さんの自宅近くだった
潤「これ、どんな事件?」
翔「また殺人事件だよ。確か被害者は北田彩乃さん…って言ったかな」
潤「えっ!?」
それって昨日の…!
その時…
<ピンポーン>
…客?こんな朝早くに?
俺はそのまま玄関に向かってドアを開けると、そこには男性が2人立っていた
「大野潤さんですね?」
潤「はい…そうですが…」
「警察ですが、先日の守屋真純さん殺害及び、昨夜の北田彩乃さん殺害の件で、署までご同行願います」
翔・潤「は!?」
えっ!な、何で俺が!?