第34章 commit a fault(2)
待ち合わせの駅前に着いて(ホントに何人か遅れてきた)皆揃ってから通夜会場に向かった
その途中で…
「あ、この先よ。真純の家…」
1人が指差す方向を向くと、パトカーと警察官が立っているのが見えた
「そっか…現場って自宅近くだったんだよな…」
潤「・・・」
「捜査状況って、どうなってるんだろうな…もう犯人の目星ってついたのかな…」
「そんな急には無理だろ」
…解ってはいるけど…一刻も早く犯人を捕まえて欲しい…
それはここにいる皆が思ってる事なんだ…
少し重苦しい雰囲気の中通夜会場に到着し、それぞれ焼香してご遺族の方々に挨拶に行った
守屋母「皆さんは真純の同級生なのね…ありがとう…真純も喜んでると思うわ…」
そう言って泣いているお母さんを見て、俺達皆声が出なかった
…子供に先立たれる事程、親にとって辛い事はないからな…
「…松本さん…ですよね?」
潤「…えっ?」
突然声を掛けられてそちらに向くと、守屋さんに似た女性がいた
「あ、突然ごめんなさい。私、守屋真純の妹です」
妹さんか…どうりで似てると思った…
潤「よく僕の事解りましたね」
「…お姉ちゃん、よく言ってたんです…『うちのクラスの松本くん、めちゃくちゃ格好いいのよ!』って…写真も嫌って言うほど見せられましたから…」
潤「…そう…ですか…」
「…亡くなる前日に『明日松本くんに会うから、今度こそ告白する』…って…」
潤「…え…」
…そう言えばあの時…
『ね、ねえ…松本くんってまだ未婚よね?彼女…いるの?』
あれは…俺に告白しようと…