第34章 commit a fault(2)
潤「もうこんな時間か…ちょっと遅くなったな…」
店の営業を終わらせて、片付け等を兄さん達に頼み、守屋さんの通夜に行くために皆と待ち合わせている駅前に急いでいた
潤「あ、この地下道、駅前に繋がってるんだ」
駅前の信号にひっかかると時間がかかるし…
そう思った俺は、迷わず地下道に入った
暫くして後ろから誰かが近付いてくる気配がして振り向くと
潤「なんだ…圭人か…」
圭人「相変わらず後ろに隙がないなー…お前…」
そう言えば昔から、背後から驚かそうとして俺にバレてたよな…
潤「圭人も今なんだ。俺が最後かと思ったよ」
圭人「大丈夫、大丈夫。どうせ何人かは遅れてくるんだから」
そんなもんかな…
少し安心して、圭人と話しながら階段を上がっていたら
「キャッ!」
潤「えっ?」
頭の上から女性の声がしたので圭人と頭を上げると、前方を歩いていた女性がバランスを崩して階段から落ちそうになっていた
潤「あっ!危ない!」
直ぐ様階段を駆け上がり、女性の身体を抱き止めて何とか転落は免れた
あ…危なかったー…
圭人「潤!大丈夫か!?」
潤「俺は大丈夫だよ」
「あ…あの…」
潤「あ、大丈夫ですか?怪我はありませんか?」
「は…はい!だ、大丈夫です!」
…ホントに大丈夫か?顔が真っ赤になってるけど…
でも顔面を打ってたらもっと痛がるよな…?←鈍感
「あああ、ありがとうございました!」
そしてそのまま彼女は元気よく階段を走り上がって行った
圭人「良いねーイケメンは。こんな時も様になって」
…何だ?それは…