第34章 commit a fault(2)
その後、皆と別れて家に戻り暫くして…
「おーい潤ー!お前容疑者になったってな!」
…と、岡田さんが大声で入ってきた
潤「岡田さん…俺が最後に守屋さんに会ったってだけですよ?」
岡「解ってるよ、お前が殺人なんかするとは微塵も思ってねーよ」
…ならそんな大声で言わないで下さいよ…ご近所に聞こえたら不審に思われる…
智「岡っち、犯人の目星とかはついてないのか?」
岡「今捜査中だ。悪いが一般市民に捜査状況を教える訳にいかないよ」
そりゃそうだろうな
和「なら、とっとと捜査に戻って下さい。このまま潤くんが容疑者の1人と思われるなんて心外です」
雅「和ちゃん、潤が絡んでるからキツいねー」
岡「解った解った。潤、何かあったら連絡しろよ。あと、お前なら大丈夫だとは思うが、出来るだけ1人にならずに誰かと行動しろよ」
潤「はい、ありがとうございます」
そう言って岡田さんは帰っていった
何かあったら…か…
翔「潤…どうかしたか?」
潤「ん…こんな事警察では言えなかったんだけど、俺守屋さんを家まで送った時、妙な視線を感じたんだ…」
智「視線って…どんな…」
潤「鋭く睨み付けるような感じの…あまり良い感じには思えなかったんだけど、姿が見えなかったんだ…」
雅「それって犯人じゃないの?」
潤「…うん…」
あの時…何で俺は最後まで確認せずに帰ってしまったんだ…
確認していれば守屋さんは…
翔「潤…お前がそんなに気にする事はないよ…」
和「そうだよ…潤くんのせいではないんだから」
潤「…ありがとう…」
そう言ってくれても、俺の気持ちが晴れる事はなかった…