第34章 commit a fault(2)
警察「ありがとうございます。あと、何か身分証明が出来る物がありますか?」
潤「免許証なら…」
俺は持っていた運転免許証を渡した
それを見た刑事さんは
警察「…お名前が大野潤さんになってますが…」
潤「あ、すみません。実は大野に養子に入りまして…松本は旧姓なんです」
警察「ああ、そうなんですね。それは失礼致しました。では、この免許証をコピー取らせて頂いてもよろしいですか?」
潤「はい、どうぞ」
刑事さんが1人コピーを取りに部屋をでて、もう1人の人が書類を片付けながら
警察「そう言えば先程お店をされてるとか…どちらのお店なんですか?」
潤「『テンペスタ』って喫茶店なんです」
警察「あー!知ってますよ。うちの署員もよく利用してますし、私もいつか行きたいと思ってたんです」
潤「ありがとうございます。ぜひお越し下さい」
…正直、ここの署員の人が何人か来た事があるのは知ってるけどな…
岡田さんが何人も声かけてたし…
そんな話をしていた所に、もう1人の刑事さんが戻ってきて免許証を返してくれた
刑事「では、ご協力ありがとうございました。気をつけてお帰り下さい。あと、何か思い出した事がありましたら、こちらまでご連絡下さい」
そう言って名刺を渡された
潤「はい、わかりました」
とりあえず部屋を出て正面玄関まで戻ると
圭人「あ、潤!」
圭人達が待っててくれた
潤「皆、待っててくれたのか?」
「だって気になってさー…」
「松本くん、変な事されなかった?」
…変な事って…警察を何だと思ってるんだ?