第33章 commit a fault(1)
増「私は何処に座ったら良いのかしら」
圭人「あ、ここに…」
「どどど、どうぞ!」
…あからさまだな…美人を見ると手のひら返して…
「ま、増木さん何か飲む?」
「ほ、本当にあの増木さん?」
増「ふふ…」
圭人「…コイツら増木が美人になったからってコロッと態度が豹変して…」
潤「お前は変わらないな圭人…」
圭人「…和也くんの方が美人だよ」
うん…確かにな…って…
潤「圭人…お前まだ…」
圭人「ああ、誤解するなよ。別に和也くんに未練があって言ってる訳じゃないから」
そう言って圭人は笑っていた…
潤「圭人…」
圭人「ばーか、何神妙な顔してんだよ。俺は大丈夫…」
増「仲良いのね…2人は…」
圭人「え?」
圭人と話していたら、正面にいた増木さんが声をかけてきた
増「今聞こえた『和也くん』って?そんな人同級生にいたかしら」
…俺達の話聞いてたのか?他の男達と話してたようだったのに…
潤「…俺の兄弟だけど…」
増「兄弟?でも松本くんの兄弟って確か翔先輩だけよね?」
潤「ちょっと事情があって…」
増「そうなの…」
…何だろう…この何か含んだような感じは…
あまり驚いたような感じにも見えないし…
潤「増木さん…よく知ってるな…俺に翔兄さん以外に兄弟がいなかったって事…」
圭人「知ってて当たり前だろ。お前ら兄弟有名だったんだから。知らない奴の方が珍しいって」
…何なんだよ…その有名って…