第31章 解りあいたくて…
智「ここに来る途中で潤に会ったから一緒に連れてきたんだ」
潤くん…やっぱり怒ってる…よね…
潤くんと顔を会わせ辛くてうつ向いたままいたら
潤「突然押し掛けて申し訳ありませんが、このまま和を連れて帰ります」
和「えっ…」
そう言って潤くんは俺の手を引いて立ち上がらせた
そしてそのままリビングを出ようとした
会長「待て!貴様何勝手な事をしている!和也との事は認めないと言ったハズだ!」
おじいさん…かなり声を荒げて…
ダメだ!このままじゃ潤くんは益々怒りを買うだけだ!
和「ま、待って潤く…」
智「良いから、和也は気にするな」
和「良いって…」
良くないよ!せっかく除籍を免れそうなのに
智「なあ、じいちゃん。和也と潤の事許してやってくれないかな…2人とも真剣なんだから」
会長「ふざけた事を言うな!男同士で認められる訳がなかろう!」
智「でも俺と昌宏は認めてくれたのに、何で潤と和也はダメなんだよ…」
会長「和也は大野グループを継ぐ身だ。行く行くは良家の令嬢と結婚してまた跡継ぎを…」
和「…私にはその気はありません…」
潤「…和…」
…こんな事言うつもりはなかった…
けど…このままじゃ俺は本当に…
和「確かに私はおじいさんの跡を継ぐつもりで帰ってきました…けど結婚だけは…」
会長「・・・」