第30章 例え茨の道でも
それから暫くして雅紀兄さんが起きてきたのを確認した和は、雅紀兄さんもからかっていた
…あれは完全に遊んでるな…
雅「もー!俺事務所に行ってくるー!」
潤「あれ?雅紀兄さん朝食…」
あーあ…行っちゃった…
潤「和…お前からかいすぎだぞ?」
和「なんの、まだまだ遊び足りないけど、俺もタイムアウトなので劇場に行くね」
そう言って和は出掛けていった
雅紀兄さん、帰ったらまた和から遊ばれるのか…(ちょっと気の毒…)
翔「…こうなったら俺達もやり返すしかないな…」
潤「やり返すって?」
すると翔兄さんは俺の顔を見てニヤリと笑い
翔「次はお前と和也の番って事だよ」
潤「俺と和の…」
翔「お前の事だから、いざその時が来たら色々サプライズして…」
潤「…もう言ったよ…」
翔「…え?」
俺が答えると、翔兄さんは少し驚いた顔をしていた
潤「プロポーズでしょ?俺もう言ったよ、和に…」
翔「えっ、お前いつの間に…」
潤「んー…俺がこの間退院した後に、和から俺の事避けてた理由を聞いて暫くして…」
翔「えっ!そんな前にか?何だよー、言ってくれれば皆でお祝いでもしたのに…」
潤「言えるわけないよ、断られたのに…」
翔「…は?」
そういう答えが返ってくるとは思わなかったようで、翔兄さんは目を見開いてかなり驚いていた
翔「ち、ちょっと待て。本当に断られたのか?避けてる前じゃなくて、その後なのに?間違いなく?」
…俺だって聞き違いかと思ったよ…本気で…