第28章 思わぬ贈り物?
あ、そっか…潤は一度会った事あるんだっけ(「ひとつ屋根の下」第26章)
…ってそれが解ったってそんなの関係ないっ!
雅「まさかあのクッキーに何か入れたのか!?」
永「もちろん!」
そこ力説する所じゃない!
和「何を入れたんです?事と次第によっては、ただじゃすみませんよ…?」
ひぃーーーっ…か、和ちゃん怖いーーーっ!
そんな空気を(当然)感じたのか、怯えた様子で
永「ににに、女体化する薬ですっ!し、翔くんと結婚したくて作りました!」
…あっさり暴露した…
翔「そんなの困ります!解毒剤下さい!」
和「大丈夫ですよ翔兄さん、この人の作る薬は何時も不完全で翌日には…」
永「そうなると結婚出来ないから、今回は完全な物を作りました!」
全員「・・・は?」
な、何で今回に限って!?
潤「ふざけるな!本人の意思を無視して!」
智「それにまだ子供のさくらに薬を運ばせやがって!この事をさくらが知ったらどれだけ傷付くと思ってるんだ!」
翔「…じゃあ…解毒剤は…」
永「…作ってません…」
<バタン>
雅「し、翔ちゃん!」
ショックからか、翔ちゃんはその場に倒れてしまった…
永「ししし、翔く…」
翔ちゃんに近付こうとしていた男の襟元を和が掴み
和「あなたのやる事は一刻も早く解毒剤を作る事だ…解ったらとっとと研究所に戻って作ってこいっ!」
永「は、はいっ!」
和の勢いに押されて、男は一目散に走って行った
…和がいて良かったー…