第26章 a mistake(6)
翔「ただし、条件があるんだけど…」
秀「条件?」
翔「先日も話した私の家族に会ってもらえない?」
俺が聞くと、秀二は少し考える素振りをして
秀「…うん…良いよ」
翔「ホント?」
秀「俺もそろそろご両親に挨拶しないと…って思ってたし」
調子良いこと言って…その気もないくせに
その時
<~~~♪>
俺のスマホが鳴り、見ると和也からだった
翔「ちょっとごめんなさい…もしもし?」
和『翔兄さん?こっちは準備OKです』
翔「あ、そうなの?解ったわ」
俺はスマホの通話を切ってカバンに直すと、気になったのか、すかさず秀二は
秀「翔子ちゃん?どうかした?」
翔「あ、ごめんなさい。私の兄弟からで、今店の前に来てるから中に入るって」
秀「えっ?き、急に!?」
翔「ごめんなさい、うちの家族せっかちで…あ、来た来た」
秀「…えっ!?」
店内に入ってきた智くん達を呼び寄せた時、俺と同じく女装している和也の顔を見て、秀二の顔色が明らかに変わった
和「…あら?秀二さん?」
秀「か…和…ちゃん…」
翔「和…知ってるの?」
和「知ってるもなにも…この間話したでしょ?私と付き合ってくれって言ってきた人…この人よ」
智「はあ!?何でそんな奴が翔子と一緒にいるんだよ!」
秀「えっ!?あ、ち、違うっ!これは…!」
潤「お前!まさか和姉の事遊びだったとかじゃ!」
秀「ままま、まさかそんなっ!」
雅「じゃあ翔姉を騙したのか!?」
秀「そそそ、そんな事はっ!」
おーおー…皆迫真の演技だなー♪