第26章 a mistake(6)
電話が終わって後ろを振り向くと、皆が固まって笑いを堪えていた
翔「…お前らー…笑うなって言っただろ…」
潤「ご…ごめん翔兄さん…ぶふっ」
智「悪い悪い…」
和「なかなか迷演技でしたよ?翔兄さん」
…字が違うっ!『迷』じゃなくて『名』だろっ!
雅「翔ちゃん可愛かったよー」
絶対馬鹿にしてるだろ!
潤「まあまあ…で?向こうは何て?」
翔「…今日会わないか?って言ってきた」
和「そのわりに慌ててましたね?翔兄さん…何か言われました?」
翔「迎えに来るって言われたから、とりあえずそこは断って、待ち合わせ場所を聞いたらテンペスタはどうかって」
智「そりゃまずいな…」
大野グループを知られる訳にいかないし、何でも屋にいる所を見られたら怪しまれるかもしれないしな…
和「…まさか…その男はテンペスタに来た事があるんじゃ…」
雅「えっ?」
潤「…可能性はあるな…うちの店を知ってるって事は…」
それって…もしかして俺の事を見た事が…
智「だとすると、ヤバいな…」
雅「何それ…もしかして翔ちゃんが危険って事!?」
潤「それは大丈夫じゃないかな…向こうだって危険だと思ったら接触はしてこないだろうし…」
和「ただ、向こうは会って確認しようと思ってる可能性はあります…用心はしないと」
慎重にいかないと…だな…
和「それか、もしかして翔兄さんの事本気で好きになったとか」
翔・雅「はあーーーっ!?」
そんな訳あるかっ!