第25章 a mistake(5)
秀『俺の連絡先も教えておくけど、実は俺ある企業を立ち上げてて、仕事中は忙しくて突然連絡されても対応出来ないんだ。だから俺から連絡するんで、翔子ちゃんは電話かけなくていいから』
潤「こいつにまず間違いないようだね」
和「そうですね…しかし進歩がありませんね。弥生さんの時と同じ手を使うって」
連絡先を交換して暫くしてから家に帰り、さっき録音していた会話を皆に聞かせていた
智「この男、本当に足が悪そうだった?」
翔「俺には演技かどうかは解らないけど、確かに右足を引きずって歩いてたよ」
潤「翔兄さんから見て、何か怪しそうな感じあった?」
怪しそうな感じ…って…怪しい所しかなかったけど…
翔「気になったのは、何処から俺の事見てたのかって事だな…」
智「翔くんが店に入った時には間違いなく居なかったのか?」
翔「うん…店内を見回したけど何処にも居なかった…」
和「けどこの口振りを聞く限り、何処かでずっと見てたんですよね?」
何時から…何処で見てたんだろう…
俺がカウンターに座ってから、店内に入ってきた人物は逐一チェックしていた…
けどあの男は見てない…
俺はもしかして男が入ってきたのを見落としてないか思い返していたら…
雅「翔ちゃん!」
翔「わっ!びっくりした…どうしたんだよ雅紀」
雅「翔ちゃんその男から変な事されてない!?大丈夫だった!?」
…さっきまで静かだと思ってたら…こいつそんな事考えてたのかよ…
翔「あのな…変な事なんて…お、おい!」
俺が話してる所に、雅紀は突然俺の腕を引いて俺の部屋に駆け込んだ