第25章 a mistake(5)
翔「何で声…かけたの?」
秀「ん?翔子ちゃんが寂しそうに見えて…違った?」
大間違いだ!…けどここは…
翔「…そうかも…」
そういう事にしておこう…
秀「何?俺でよければ話聞くよ?」
翔「…私…こんな声だし…子供の頃の怪我が原因で足が悪くて…だからいつも苛められてた…友達もいないし…」
秀「…そうなんだ…」
お?こいつ信じたのか?
翔「秀二さんは明るくて格好いいし、人気あったでしょ」
秀「俺?ゼーンゼン」
翔「嘘、そんな謙遜…」
秀「ホントホント。俺も翔子ちゃんと一緒で足が悪くてさ、クラスの連中から苛められてたよ」
翔「えっ?」
足が悪い…やっぱりコイツだ!
秀「俺達似た者同士だよな」
翔「…そうね」
秀「ねぇ翔子ちゃん、良かったら連絡先教えてよ」
翔「連絡先?」
こ…こいつ…会って数分で連絡先教えろって…
ここで俺も速攻教えると待ってたみたいに思われそうだな…
翔「それは…」
秀「お願い!俺翔子ちゃんの事好きになったから、また俺と会ってほしいんだ!」
翔「えっ?で、でも今会ったばかりで…」
秀「実は、俺翔子ちゃんに一目惚れしたんだ」
雅紀みたいな事言うな!←失礼
翔「けど…あなたの事何も知らないし…私男の人と付き合った事ないから…」
秀「それなら、これから付き合っていけば解る事だよ。ね?お願い翔子ちゃん!」
…これ以上焦らすと逃げそうだな…
翔「…う…うん…」
秀「ありがとう翔子ちゃん!」
その時の秀二と名乗った男は満面の笑顔だった
…とりあえず第一関門突破…かな?