第24章 a mistake(4)
和「なるほど…あからさまに怪しいですね」
雅「…何が?」
和「結婚を前提に付き合ってるって言ってたのに、お互いに連絡取ってないのはおかしいでしょ」
潤「疚しい事してるから、騙してる相手から突然電話がかかるとマズイよな」
翔「確認してみないとだけど、多分弥生さんは男から会いに来るなと言われてたんじゃないかな…」
その時に気付いていれば…こんな事には…
智「けど、その男が解ってもどうやって探し出す?その登録されてる連絡先は繋がらないんだろ?」
潤「…だね…」
相手の男は居住地なんか教えてるハズないし…
皆で考えあぐねていたら
雅「誰か知らないかなー…」
と、雅紀が突然ポツリと呟いた
和「人の話はちゃんと聞いて下さいよ、雅紀兄さん…」
智「知ってる人がいたら、伊集院さんが聞き出して押し掛けてるだろ」
雅「あ、そっか…」
和「ホントに…何処でもその天然発言されても恥しか残らないんですから、私達も巻き込まないで下さいよ」
雅「和ちゃんこそ他所様のお宅でもその毒舌酷っ!(涙)」
誰か知ってる人…?
翔「…いや…たまには役に立つよ…雅紀の天然…」
雅「えっ翔ちゃんまでっ!?(涙)」
俺は持っていた弥生さんのスマホを桐生さんに見せて
翔「桐生さん、この登録されている名前で弥生さんが特に親しかった人はご存知ですか?」
「全てではありませんが、何人かは…」
潤「翔兄さん、何か解ったの?」
翔「もしかしたらその男の事を親しい友達に話してるかもしれない…」
和「でも、それは伊集院さんも聞いてるんじゃないですか?私なら真っ先に確認しに行きますよ?」
翔「多分な…でも無駄にはならないよ」
少しでも何か情報があれば…