第24章 a mistake(4)
翔「すみません、中を確認させて頂きます」
「はい」
とりあえずLINEから確認させてもらったら
潤「…多分この中に入ってる人は皆友達みたいだね」
頻繁にLINEしている人は全て女友達のようだった
雅「騙した男とはLINEしてなかったんだ…」
和「潤くん、メールとかは?」
潤「んー…削除されてなければ、それらしいメールもないな…」
…ショックのあまり削除してないよな…?
それらしい文章が残ってれば証拠にもなるのにな…
智「スマホには情報はないか…」
潤「でも待って。電話帳に男の人の番号いくつかあるよ?この中の誰かじゃない?」
和「桐生さん、この中にいる方々はご存知ですか?」
潤がスマホを見せたけど桐生さんは顔を振り
「ごめんなさい…私には…」
…って事はこの電話帳の中の名前は、弥生さんが一人暮らしを始めてから知り合った人の可能性が高いな…
雅「ねぇ、発信履歴の一番最後の人がそうじゃない?」
智「そっか、連絡したけど取れなかくて騙された事に気付いたって言ってたから、その後に…」
潤「…俺もそう思ったんだけど、発信履歴の最後は友達になってる…その前も自宅だったり伊集院さんだったり…」
そう言いながらスマホをあたっている潤の横から見てて、ふと違和感に気付いた
翔「潤待った!ちょっとスマホ貸して」
潤「えっ?」
雅「翔ちゃん、どうかした?」
俺は潤からスマホを受け取り、発信と着信履歴を確認した
すると
翔「やっぱり…この『秀二』って男だけ着信履歴はあるのに発信履歴が一回しかない…その一回も最後の日だけだ」
まさか…コイツが…