第24章 a mistake(4)
智「何かあったか?」
潤「すみません、このスマホは弥生さんのですか?」
「あ、そうです。やだ…そんな所に入ってたのね。どうりで探しても見つからないハズだわ」
スマホか…何か情報があれば良いけど…
翔「これって解約しました?」
「いえ。見つからなかったし、出てきたら娘が欲しがっていたので使わせようと思ってたので」
和「中を確認しても?」
「はい、どうぞ」
許可をもらって電源をいれたけど
潤「やっぱりロックがかかってるね」
まあ…そうだろうな…
雅「パスワード知りませんよね?」
「ごめんなさい…私は聞いてなくて…」
もし弥生さんが男を許せない気持ちでいたら、何か残してくれてるかと思ったけど…
そう思っていたら、ふと同じ箱の中に一冊の手帳が入っていた
翔「この手帳見ても大丈夫ですか?」
「はい…でもその手帳、確か以前職場の先輩から貰ったけど、スマホがあるから使わないのにって言ってたので、多分何も書かれてないと…」
その言葉通り殆ど使われていなかったが
翔「…ん?」
和「どうしました?翔兄さん」
その手帳の一番最後のページに英数文字が書かれていた
翔「…これパスワードじゃないか?」
智「えっ?」
皆が側に寄ってきたので、その手帳のページを見せてみた
潤「もしかして忘れた時の為にメモしてたって事?」
雅「ダメ元で入れてみたら?」
とりあえず潤にその文字を見える様にかざし、スマホに入力すると
潤「あっ、開いた!」
智「やった!」
やっぱりそうだったんだ!