第23章 a mistake(3)
俺達が入り口で話していたから、隣の部屋の住人が何人か覗いていたので、とりあえず中に入れてもらった
…1人暮らしなのかな…物がほとんど見当たらない…
伊「…で…私を警察につき出すつもり…?言っておくけど、そうなるとあんたも道連れになるから…」
翔「何故そうなるんですか?貴方が俺を狙った訳って…」
全く心当たりがないのに、道連れとか…意味が解らず問いただすと、俺をキッと睨み付け
伊「何も知らないとでも言うつもり!?弥生を自殺に追い込んでおいて…この人殺し!」
翔「は!?」
お、俺が人殺し!?
和「じゃあ貴方が突然依頼を断ってきたのって…」
伊「そうよ!私の探していた男がこいつだったからよ!」
翔「ま、待って下さい!俺には身に覚えがありませんし、その弥生さんって…!」
伊「この写真を見てもしらばっくれるの!?」
そう叫んで彼女は近くに立て掛けてあった写真たてをテーブルに置いた
その写真を見ると、20から30代くらいの女性が写っていたが…
翔「…すみませんが、俺はこの方を見たことはありません…」
伊「…よくもぬけぬけと…」
俺の言葉を聞いた彼女はスッと立ち上がり、キッチンに走って行ったと思ったら片手に包丁を握って戻ってきた
伊「その言葉、あの世で直接弥生に言いなさい」
翔「まっ…!」
そう言って俺に包丁を向けてきたけど、いち早く雅紀が彼女の腕を握り
伊「あっ」
包丁を奪い取っていた