第23章 a mistake(3)
~翔side~
2日後に退院してから、智くん達と色々調べあげた
そしてある程度の情報を得ることが出来たが…
和「動機だけは解らなかったんですよね…」
潤「うん…何で翔兄さんの事狙ったんだろ…」
智「まあ、本人に聞けば解るだろ」
俺達は何故俺の事を狙ったのか…そして、こんな事止めさせる為にあるアパートに向かっていた
暫く車を走らせ着いたのは、少し古くなったアパートだった
雅「…ここ?」
翔「住所からいって間違いないよ」
俺達は車から降りて、そのアパートの2階に上がりドアをノックした
<カチャ>
「はい…どなた…」
翔「…こんにちは…」
「!?」
俺の姿を見て驚いたのか、その人はドアを閉めて中に戻ろうとした
けど、一瞬早く潤がドアを押さえていた
翔「話をさせて下さい!桐生さん…いや伊集院さん!」
「えっ!」
俺が名前を呼ぶと、あの時の依頼人、伊集院さんが振り返ってきた
翔「調べさせて頂きました。あなたの事…あなたですよね?俺の背中を押して轢き殺そうとしたり、点滴に異物を注入しようとしたのは…」
「な…何の事…」
智「あなたが道路で背中を押した所は誰も見ていませんが、現場近くにあなたがいた事は、近くにあった監視カメラに映ってます」
潤「それから、あなたが以前、あの病院に看護師として勤務していた事も解ってます」
和「勤務していたのなら、何処に劇薬があるのかも解りますよね?」
俺達がそう告げると、彼女は項垂れてしまった