第22章 a mistake(2)
智『暫く翔くんを1人にしない方が良い…出来るだけ雅紀か潤が側にいるようにしてくれ。その間に俺と和也で調べてみる』
2、3日入院するようになった俺の事を心配して、智くんはそう言って帰っていった
今日は病院側に頼んで雅紀が付き添いをしてくれている
翔「悪いな雅紀…お前も依頼があって疲れてるだろうに…」
雅「そんな事気にしないの!翔ちゃんに何かあった方が俺は嫌なんだから」
翔「…うん…ありがとう雅紀…」
雅「そうだ。翔ちゃん、何か欲しい物ない?」
翔「いや…特には…」
そういえば…ちょっと喉渇いたな…
雅「何?何でも言って」
翔「じゃあ…水でも何でも良いから何か買ってきてくれないか?喉が渇いたな…って…」
雅「OK、すぐ戻るね」
雅紀はそのまま病室から出ていき、俺はそれまで少し寝ようと目をつぶった
すると…
<ガラ…>
ドアが開く音が聞こえ目を開けると、看護師さんが入ってきて来ていた
そして俺の腕に刺さっている点滴の管を触っていた
…何だろう…まだ点滴残ってるけど…
ボー…っとその様子を見ながら看護師さんを見ると、マスクを着け顔の表情が解りにくかったけど…
翔「…え…?」
その目元には覚えがあった…
そしてその人の手元には注射器が握られていた
翔「そ…それ…どうする…」
俺の問いかけには答えず、その注射器の中身を点滴に注入しようとしていた
ヤ…ヤバい!