第22章 a mistake(2)
身体を激痛が襲ったけど、そんな事気にしてる暇なんてないっ!
痛む身体に鞭打って腕を伸ばした所で
<ガラー>
雅「翔ちゃんお待たせー」
雅紀がドアを勢いよく開けて戻って来た
「!?」
翔「ま、雅紀!その人を捕まえて!」
雅「…えっ?」
俺の声にその看護師は入り口に走って行った
雅「待…!」
雅紀が手を差し出し捕まえようとしたら、その人は持っていた注射器を振りかざし雅紀に襲い掛かって行った
翔「雅紀逃げろ!その注射器に触れるな!」
雅「えっ!うわっ!」
間一髪雅紀は横に逃げ、開いた入り口から看護師は逃げていった
雅「ま、待てっ!」
すぐさま雅紀が追いかけたが…
雅「ごめん見失った…そこまで追い詰めたハズなんだけど…」
翔「いや…雅紀大丈夫か?」
雅「俺は大丈夫だけど、翔ちゃんは大丈夫?何かされなかった?」
翔「ああ…点滴に異物を注入されそうになったけど、雅紀が戻ってきてくれて助かったよ…」
そう言うと、雅紀は俺の身体を強く抱き締めて
雅「良かった…翔ちゃんが無事で…」
雅紀…顔色が真っ青に…
翔「ごめん…心配かけた…」
暫くそうしていたら廊下からパタパタと足音が聞こえ
<ガラー>
潤「翔兄さん!」
智くん達が駆け込んできた
翔「え…皆どうして?」
智「雅紀から連絡をもらったんだ。翔くんが誰かから襲われたって」
和「何かあったらすぐ連絡するよう言ってたので」
そっか…皆にも心配かけちゃったな…
潤「犯人は?」
雅「ごめん…逃げられたんだ」
智「とりあえず岡っちに…」
智くんが電話をしようとしていたけど
翔「待って智くん。俺解ったんだ、犯人が」
和「えっ!?」
潤「なら尚更警察に…」
翔「その前に皆に調べてもらいたいんだ」
雅「調べる?」
何故あの人が俺を狙ったのか…