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同じ屋根の下で【気象系BL】

第19章 真夏の夜の…?


「あの人が待ってる…早く行かなきゃ…」

そう言いながら俺達の方に手を伸ばしてきた

…と思った途端…

<ヒュッ…>

雅「…!?」

翔「…ひっ…!」

急に俺の目前に顔が近づき、驚いている俺の横から翔ちゃんの腕を掴んでいた

「フフフ…つーかまえた…」

その時の彼女は口と目がつり上がっていて、間近で見て俺は背筋が凍る様だった…

ヤバい…このままじゃ翔ちゃんが…!

止めようとしたその時

ーー ……… ーー

雅「…えっ?」

俺の頭の中に声が聞こえたような気がした

すると突然…

雅『…京香さん…』

「…えっ?」

…はい?き、京香さんって誰?

何で俺こんな事言ってんの?

翔「…雅紀…どうしたんだ?」

いやいや、俺が聞きたいよ!

そんな俺の動揺を無視して、俺の口はまた勝手に話し出した

雅『京香さん…止めるんだ。僕ならここにいるから』

「譲治さん…譲治さんなのね…」

雅『そうだよ…会いたかった…』

違ーーーう!俺は雅紀だよーーーっ!

何がどうなってんの!?

「ごめんなさい…貴方に会いに行きたかったのに…遅くなってしまって…」

雅『大丈夫…少し遅くなっただけだから…行こう…』

「…ええ…」

その女の人はそう言ってスー…っと姿が消えていった

そして俺も…

雅「…あ…戻った…」

…何だったんだろう…一体…

雅「あ、翔ちゃん大丈夫?」

その後、座り込んでいた翔ちゃんに近づき手を差し出したら…

翔「…こ…腰が抜けた…」

…そうだろうな…

俺は動けない翔ちゃんをおんぶして車に乗り、別荘に帰った

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